知財業界 50 年、発明くんの回想録
発明くんが知財業界にお世話になったのが 1972 年である。本年で 50 年を迎えた。発明くんが、これまで発信してきた「知財改⾰」に関する能書きを「知財業界 50 年、発明くんの回想録」で、整理しながら断捨離することにした。
この回想録は、知財業界で、お世話になった発明くん 50 年の歴史と⽇本アイアールの社史を重ね合わせながら、多くの⼈との出会いと助けで“なんとか 50 年やって来られた”という感謝の気持ちを忘れないために書き留めたものである。また性懲りもなく「知財改革」についての相変わらずの能書きを垂れているが、お読み頂ける方がいれば嬉しい。1970 年代以降、知財業界の変わり様を、知ることも無駄ではないと思う。取り敢えず、IPMA のホームページへ保管して置くことにした。
(2023年1⽉ 21 ⽇ 発明くん)
目次
第1章 知財 50 年、発明くんの知財年表
第2章 知財業界は、面白くも、苦しくもある
- 00. 高度経済成長期を体験
- 01. 1972 年、知財業界に足を踏み入れる
- 02. 1972 年代に、発明くんが見た知財業界の景色
- 03. 「情報機材部」の特許データから派生した商品サービス
- 04. 自分の営業ノルマを日本アイアールで賄う
- 05. 「特許複写サービス」で、何とか食つなぐ
- 06. 日本アイアール複写センターの設立
- 07. 苦し紛れで、自分が作った会社へ転出
- 08. 初めて出した新商品、特許出願管理ソフト(MASYS-PA)
- 09. 「知的財産活用研究所」を設立
- 10. 「中国知的財産」の関連事業を始める
第3章 知財業界から学んだ「身のほど経営」
- 00. 世の中変われば、何もかもが変わる
- 01. 「パトリス」民事再生法の適用を申請
- 02. 日本アイアール社のビジネスモデルが崩壊
- 03. 座して待つより、活路を見出す
- 04. 知財部門の働き方が変わる、仕事が変わる
- 05. デジタルを使い熟し、アナログを鍛える
- 06. 身の丈を超えないで、身の程で生きる
第4章 知財のグローバル化で、どうする日本の知財業界
- はじめに:経営資産である「情報」と、どう向き合うか
- 00. 「報」に「情」が絡んで、真の「情報となる
- 01. 失われた「インテリジエンス能力」を復活させる
- 02. 「知財経営」で役立つ、「IP ランドスケープ」つくりに挑戦する
- 03. 「知財経営」を推進できる「知財人材」を育成する
- 04. 世界で通用する、戦える強い特許明細書を作る
- 05. 技術者への知財教育のやり方を変える
- 06. 研究開発部門の「知的基盤」構築を急ぐ
- 07. あとがき(1)&(2)