我々はもっと創造的な仕事を楽しむべきである
日本アイアール(株)知的財産活用研究所
従来の科学的方法は、専門分化された領域を研究する縦割り型であることから、全体を見渡すことが難しく、いろいろな領域に渡る問題を解明することが出来ないとの指摘がされてきました。そのため、近年境界領域又は学際的領域と呼ばれる新しい分野の研究が話題になっていることはご存知の通りです。
このような状況は、自然科学ばかりではなく社会科学の世界でも同じことです。価値観の多様化により、大量生産から多品種少量生産への移行するため企業の最構築の必要性が叫ばれたのは、ついこの間のことです。今私たちに求められているのは変化に的確に対応できる柔軟な思考であるといえるでしょう。困ったときには、自然界にヒントを求めるのが創造の世界の常道です。
「MC法」は、自然現象や社会現象に潜む自己相似性(任意の一部をどんなに拡大しても元の図形と同形であり、部分と全体とが相似になっているものを自己相似性といい、別名入れ子構造ともいいます。身近には、河川の枝分れや樹木の枝分れをはじめ、木の葉の葉脈、人間の血管、神経系統の枝分れ等にその構造を見ることができます。)に従った思考方法を、マトリックス・カード(MC)を用いて実現しようとする思考技法です。
知的財産活用研究所では、この「MC法」を発明や特許の世界に活用する試みを始めてから10年以上経ちます。その中でも、特許明細書作成につながる「発明提案書の作成」ツールとして有効であることを確信しました。
今回、当研究所の名誉会員である長谷川公彦の好意により、どこよりも早く、その成果を公開していただけることになりました。是非この機会に、「MC法」の魅力を体験していただき、創造的な仕事を楽しんでいただきたいと思います。また、教室型講座や出前指導型型講座も容易しておりますので、気軽に声をかけてください。