60号60号

60号技術者にわかって欲しい発明とは・・・?



こんなものいらない!!
必要なのは・・・

発明とは
自ら問題を発見し、問題解決能力を駆使して、課題をはっきりさせながら、解決手段を具体化すること

「特許出願」とは
自らの課題を具体的に提起し、しかも、その具体的な解決手段を、論理的に説明すること

発明とはどういうものかを、技術者に、こんなふうに説明していませんか?

  • 発明とは、自然法則を利用したものでなければいけません。
  • 自然法則を利用していないものとして、ゲームのルールなどがあります。

こんなこと技術者にわかってもらって、何の役に立つのでしょうか?

  • ゲームのルールなど開発していない我が社の技術者に「ゲームのルールなど特許になりません」と説明して、どんなメリットがあるのでしょうか?
  • もともと、自然法則なる概念は、大変に難しいものです。
  • 「自然法則とは」ということを、詳しく説明しようとすればするほど難しくなってしまいます。

実際の場面で、自然法則が問題になることがどのくらいありますか?

  • まず、ほとんどないと思います。
  • ほとんど必要ないものを、難しく説明して、技術者の頭の中を混乱させているように思えてなりません。
  • 自然法則を問題にすべき場面が実際に発生したなら、そのときにその技術者に個別に説明しても十分に間に合うことです。

私達、特許専門家は、もっと技術者の立場にたって、
技術者に親しまれる特許を目指していかなければ、社内でますます孤立化してしまいます。

私達の提案!

  • 発明と特許出願とを、上記のように定義づけることを提案いたします。

技術者に理解してもらうこと!

  • このように定義することによって、発明をすること自体、問題発見能力と問題解決能力の養成に役立つということを理解してもらえます。
  • また、特許出願をすることによって、論理的な思考能力に磨きをかけられるということも理解してもらえます。

つまり、私は、発明をし、特許出願をすることによって、
技術者の開発能力をさらに向上させるということを主張したいのです。