「主」が持つ器量について、人材は適材適所で使う
孫子いわく“人を撰んで、勢いに任ず”
人材は「適材適所」で使う。即ち餅屋は餅屋である。それができる人を「将」に任命する。知財係争は知的財産法などの関連法律を正しく理解して最大限に活用することである。ただし法律を知るだけでは無理である。技術を理解し人間の観察ができなければ任務は果たせない。知財の「将」は技術集団(兵士)の知的資産を顕在化させ、会社の知的財産権を保護し、知的財産のマネジメントを策定する立場にある。
現場へ任せたら、あれこれ口を出さない
孫子いわく“三軍の以って進むべからずを知らずして、これに進むを謂い、三軍の以って退くべからずを知らずして、これに退くを謂う、これを軍をつなぐと謂う”
孫子いわく「主(経営者)」は淡白であれと言う。“おや”、と思ったが「将(現場のリーダ)」に全てを任せたからには、あれこれと口を出さぬことである、ということで合点がいった。例えば進むべきでない状況で進めといったり、退くべきでない状況で「退け」と言ったりすれば、現場の混乱は広がり被害が大きくなる。「主」は「将」からの要求は聞き入れて迅速に支援する度量が求められる。