2. 創造的なノートの書き方(マインド・マッピング法)イメージ

 1970年代にトニー・ブザンは、「創造的ノート作り」という題目で「キーワードを使ったノート作り」を提案しています。(「頭脳開発99パーセントへの挑戦」、トニー・ブザン著、川喜田二郎監修、日本ブリタニカ訳編)

従来の、話すスピードと同じ速さで記録する速記方法による「文章の型のノート作り」に疑問を持ったのが、彼の研究の始まりでした。トニー・ブザンの提案は、ノートを作った人が見ただけで、すぐに内容を思い出せる「キーワードでノートを作る」というものです

そして、「ノートの1番上からはじめて、文章や項目のリストを読み下していくやり方はやめて、主題となる概念を中心として、そこから外にむかって、個々の概念へと枝わかれしていくやり方をとるべきだ。」といい、頭脳地図(マインド・マッピング)という新しいノートの作り方を提案しています。

この方法によって出来上がった地図が、人間の記憶にとって効果的なものである裏付けとして、トニー・ブザンは、「頭脳は本来、文章の型で想起するものではなく、キーワードとイメージという型で想起するものである。」ことを上げています。

 図1に示したものが、マインド・マッピングの事例(出典:「インスピレーション4.1J」のサンプルホルダーより)です。この場合には、中央にテーマである「思考の型」が記入されています。

このメイントピックから放射状にサブトピックの枝が出ており、更にこのサブトピックから放射状に次ぎのサブトピックの枝が出ています。各枝の先のそれぞれのトピックには、関連する内容がキーワードで記載されています。(次ページへ続きます)