1-1. 創造力はどのようにして生まれるのか、
発明の世界は、形のない概念である「技術」を言葉で表現し、その「技術」を従来技術と比較して新しいか否かを言葉で表現し比較判断しなければなりません。
意匠の世界でも、外観形態は図や写真で表現しますが、権利化の過程である審査や権利関係を判断する場合には、その外観形態を言葉で表現することで、似ているか否かを比較判断しなければなりません。
商標の世界でも、ネーミングやマークの称呼、外観、概念が似ているか否かは言葉で表現されます。
つまり、知的創造物や財産的価値のある標識を保護する工業所有権の世界でも、言葉を使って「あれこれ」考えることでイメージを固める(概念をはっきりさせる)ことが必要になります。
「あれこれ」考えることを 「思いを巡らす」といってもいいかもしれません。
この「思いを巡らす」手法とそのイメージを「概念として表現する」手法として、万人共通のツールがないものかと思い続けてきました。その結果、ようやくその手がかりが得られました。