MC法講座講師:長谷川公彦

写真第2回   発想を豊かにして発想力を鍛える

1. 創造力はどのようにして生まれるのか、

 新製品企画書の作成や新製品の開発設計では、文章を書くことと構想図を描くことの違いはあるにしても、両者ともイメージを次第にはっきりさせるようにして、アイデアを出しながら一つの作品を仕上げることが必要となります。

 そこでは、自分の頭の中で自分の経験した。「あのイメージ」と「このイメージ」とを組み合わせることを繰返し試しています。つまり「あれこれ」考えている状態です。その組み合わせたイメージを表現するため、キーワードを書いたりスケッチを描いたりします。

 形に表せるものであれば、紙、鋏、糊、テープ、ホッチキス、粘土等を使ってのイメージを形態として表現しようとします。造形という手段によらない場合には、その形態を絵に描いて表現します。

 形に表せるものであっても、イメージスケッチやモックアップでは確かなイメージが伝わらない場合があります。この場合には、やはり言葉を使って確かなイメージを表現することが必要になります。

 イメージは、言葉で表現されなければ評価判断する拠り所がありません。言葉には表せないという言い方がありますが、ビジネスの世界では通用しません。特に、その知的創造物を万人のために役立てようとする場合には、言葉による表現が重要になります。(次ページへ続きます)