3-1. 創造的なメモの書き方(マンダラート)
内容が描かれたマンダラは、思考の地図といえるものであり、それが描かれる前の9画に区切られた空白なマンダラは、思考のためのフォーマットと考えることができます。
したがって、この思考のフォーマットに言葉を載せること、その言葉をいろいろと書き換えてみること、置き換えてみること等により、考えを巡らすことで、結果的にいろいろな問題の解決が図れるというものです。
今泉浩晃氏いわく、マンダラの基本原理は、「中心セルのエネルギーが、その周辺を取り組む8つのセルに向かって、四方八方へ拡がる」といった極めて単純なものです。
この原理に従い、中心セルに問題となるテーマを記入し、その周辺のセルにその解決策のヒントとなるキーワードやアイデアを記入するといった方法により、発散思考(ブレーン・ストーミング法のようにアイデアを次ぎから次ぎへと出していく思考)と収束思考(出されたアイデアを総合してある解決策を作り出す思考)とがうまい具合に組み合わさって、問題解決が図られるというものです。
そして、これを繰り返すことで、どんなに複雑な現象をも、この単純な原理を持って説明し得る、というものです。
頭脳の構造は直線的(リニア)ではなく、四方八方に拡がる非直線的(ノンリニア)思考であり、これが脳の自然な思考であるとのことです。つまり、マンダラの原理に沿って考えることは、大脳の機能に従い、無理のない自然な思考ができることを意味しています。(次ページへ続きます)