MC法講座講師:長谷川公彦

写真第3回   発想を豊かにして発想力を鍛える

1. 人間もともとは創造的な仕事を楽しむことになっている

 人間が機械と区別される能力といわれる「勘やひらめき」の機構は、広い範囲での意識の集中という状況における人間の「瞬間的な図形パターン認識能力」によるものと考えられています。

 ということは、この「瞬間的な図形パターン認識能力」が働きやすい環境を整えることで、「勘やひらめき」が起こる可能性を増大させることができるということです。

 人間の視野は200度といわれていますが、漠然と全体的になめる場合の視野は約50度となり、特定のポイントを注視するときの視野は約2度といわれています。

 この生理的な条件に従うなら、膨大なデータを一目で見渡せる大きさの(視野50度)地図を作成し、問題とする特定の部分を抽出した後は、その特定の部分の詳細データを検討できる文章(視野2度)を整えておくことが、創造的な仕事をするための条件であるといえます。(次ページへ続きます)