3.フラクタル図形と正四角形 イメージ

 「曼陀羅絵図」では、思いを巡らす思考の場は、後先を問わず同じ構造をしているという特徴があります。
中心が一つと周辺が八つの1:8の関係を1単位とした図形(9個の小さな正四角形が集まった大きな正四角形からなる図形)において、一つの要素である小さな正四角形を九つに等分割すれば、元の図形と相似形である図形ができあがります。これは「入れ子構造」(フラクタル構造)といわれるものであり、このような構造を持った図形を「フラクタル図形」といいます。

 「マインド・マッピング法」は四角形の囲みに限らず楕円形の曲線からなる囲みの中に言葉を記載することが行われます。これに対して、「MY法」、「マンダラート」、「N2法」は、いずれも直線からなる囲みの多角形の中に言葉を記載します。

 平面を正多角形で埋め尽くすには、正三角形、正四角形、正六角形の3種類の形状しかないということもあり、「MY法」と「マンダラート」が正四角形、「N2法」が正六角形を採用しています。

 正四角形を中心にしてその周りに正四角形を並べた場合には、1枚の正四角形の周りに8枚の正四角形が並びますので、これが1単位(1:8)となります。1:8のフラクタル図が「MY法」と「マンダラート」の基本形です。