3. フラクタル思考法の中の階層構造　

　中心が一つと周辺が八つの１：８の関係を１単位とした図形において、中心に書かれている内容が上位概念としてのテーマ、周辺に書かれていることがその答えとなる構成要素の下位概念となります。つまり、単位フラクタルには、上位、下位という階層構造が一つ存在することになります。さらに、一つの単位フラクタルを中心にしてその周りに八つの単位フラクタルを配置したフラクタル図形（単位フラクタルの２重構造＝２階層フラクタル図形）では、２階層分の階層構造が存在することになります。

　この場合は、中心の単位フラクタルが上位概念（以下、これを上位概念フラクタルという。）を表わし、周辺の単位フラクタルは中心の単位フラクタルの下位概念（以下、これを下位概念フラクタルという。）を表わしていることになります。単位フラクタルにしろ２階層フラクタルにしろ、これらフラクタル図形にあっては、階層構造が平面に展開して表現されているということが特徴となっています。