MC法講座講師:長谷川公彦

写真第8回   MC法活用事例

1.まず、言葉の意味を知る

 問題を解決することが生きていくための条件であるとすれば、何が問題なのかという具体的な概念を定義することがその最初に必要となります。

 概念を表わす基本単位は、言葉ということがいえますが、実はその言葉も互いに他の言葉との関係でしか定義されない(「思考・表現・コンピュータ」、石川博久著、(株)現代書館発行)という性質があります。ある言葉の意味を調べるために辞書を引いたとします。しかし、辞書にはその言葉と同じ意味の別の言葉や似た意味の言葉で言い換えられていたりします。いつも、その言葉よりやさしい言葉で説明されているとは限りません。

 したがって、ある言葉の意味を理解しようとする場合には、その言葉と関連のある言葉を対象となる言葉の周りに配置することで、思い巡らしやすい状態を作ります。そこで、マトリックスカード(MC)を思考のフォーマットとして使ってみましょう。

 2階層フラクタルを作成する際には、各単位フラクタル同士の関係を決定する過程が必要となります。そのため、単位フラクタルを1枚のカードにして、各単位フラクタルが自由に並べ替えられるようにしています。