5、階層構造は何階層まで表わせるか イメージ

 3階層フラクタル図形もA3判の1枚の紙に表現できますが、3階層目(最下位)の構成要素には文章が記載できるスペースは確保できませんので、3階層以上の部分のフラクタル表現は、2階層フラクタル図形を繰り返すことで行います。2階層フラクタル図形には、階層構造が2階層分存在し、上位概念フラクタルの構成要素の内容が各々下位概念のテーマと一致しているという関係にあります。

 上位概念フラクタルのテーマを上位概念と見れば、その周辺に配置された構成要素は、テーマ(メインテーマ)に対する下位概念となり、この下位概念は下位概念フラクタルのテーマ(サブテーマ)つまりその周辺に配置された構成要素に対する上位概念でもあります。

 2階層構造の分岐点に当たるサブテーマは、高次のフラクタル(上位概念フラクタル)に対して部分となり、低次のフラクタル(下位概念フラクタル)に対しては全体となる二面性の性格を有することになります。2階層フラクタル図形には、上位概念A-下位概念A(=上位概念B)-下位概念Bの構造が表現されているといえます。

 別の表現をすれば、上位概念-中位概念-下位概念という、最小繰り返し単位の構造が存在するといえます。そのため、この2階層フラクタル図形を繰り返すことにより、特定の概念を何階層にも渡って途切れなく表現することができることになります。