3、一般的な思考方法 イメージ

 フラクタル図形には階層構造の仕組が備わっています。他方、この世の中のすべての「モノ、コト」はシステムと見ることができ、そのシステムには階層性という性質があるということです。

 また、思考には、思い巡らす発散的思考と、そこからある仮説をまとめるための論理的思考(収束的思考)とがあると考えられています。

 このうち、発散思考は階層構造の下方へ考えを進めること、論理的思考(収束思考)は階層構造の上方へ進めることと考えると、いずれの思考方法にもフラクタル図形を思考のフォーマットとして使用できることがわかります。

4、誰でもすぐに使える思考法 イメージ

 フラクタル図形を思考のフォーマットとして使う場合の使い方は、空白の囲みに構成要素を書き込む(描き込む)だけでいいのです。アイデアが湧き出るスピードを考えたら、思いついたことをどこの囲みに書き込むかということを気にしないことです。順序を気にしたら、せっかくの自由思考のフォーマットが台無しです。順序は後で考えればいいことです。

 最初はどんどん空白の囲みを埋めていくだけでいいのです。1枚の単位フラクタルが一杯になったら、2枚、3枚と好きなだけ書き込んでいきます。そのとき、単位フラクタルの中心の囲みにテーマを記載することだけは忘れないで下さい。

 書き込みが済んだら、そのフラクタル図形をじっくり眺めて、各囲みに書き込んだ構成要素の入れ換えや書き換えをしながら、じっくりと全体の整合性を考えます。一度にじっくり考える時間がとれなければ、フラクタル図形を持ち歩いて、ちょっとした空き時間に眺めるといいでしょう。時間を置いて眺めることにより、かえってその間のフラクタル図形と離れていた時間がアイデアを醸成する「あたため」の作用を果たしたりします。