MC法講座講師:長谷川公彦

写真第10回 フラクタル思考をもっとしつこく追求する人へ

1.モノ、コトの捉え方

 コンピュータの世界では、あるモノ、コトを理解する場合には、「属性」、「性質」、「分類」、「機能」という観点で観察することが行われています。以下、私たちのモノ、コトの理解のために、その内容を確認しておきましょう。

 「それが何からできているのか」という疑問に答えたものが、「属性」です。わかるためには分けるということで、「構成要素」に分解することになります。それら構成要素の集合が対象となるモノ、コトということになります。そこで、「本」は、属性である「カバー」および「表紙」および「扉」および「ページ」および「奥付」から成り立っているというような表現ができます。

 「それはどんな様子なのか」という疑問に答えたものが「性質」といわれるものです。「性質」は一つの要素ということはなく、いくつかの「性質」によってモノ、コトが成り立っています。そこで、「本」は、性質である「縦の長さ」および「横の長さ」および「厚さ」および「表紙の色」および・・から成り立っているというような表現ができます。

 「それと似たようなものがあるか」という疑問に答えたものが「分類」です。ある概念の適用される範囲を「外延」といいますが、「分類」とはその「外延」を決めることと同じことになります。そこで、「本」とは、分類である「単行本」または「雑誌」または「政府刊行物」または「百科事典」または「文庫本」または・・にわけることができるという表現ができます。

 「それでどんなことができるのか」という疑問に答えたものが「機能」です。ある概念に含まれるすべての基準や条件を「内包」といいますが、「機能」とは概念の意味要素であるすべての「内包」を決めることです。そこで、「本」とは、「文字や図画などを書き」かつ「印刷され」かつ「一冊に綴じ」かつ知識を記録した」ものという表現ができます。