80号80号

80号特許のネタ探しの基本

ネタ探しの基本は、機能を達成するための手段をたくさん見つけること

世の中になかった全く新しい機能を発明しても・・・

 世の中になかったような新しい機能を発明したとしても、それが世に出てしまえば、他人は、その機能を達成する手段をすぐに考えつくもの。したがって新しい機能を発明したときは、いろいろな角度から、その達成手段を検討すべきである。

いろいろな手段を見つける基本は、発明の本質を見極めること

 発明の本質とは、その技術が本来達成しようとした「技術的なものの考え方」である。この技術的なものの考え方を忘れて手元にある図面や製品だけで発明をとらえようとすると、柔軟性に欠けた発想になってしまう。
 まず、図面や製品にとらわれず、この発明で本当に達成しようとした技術的なものの考え方とは何かを検討しなければならない。


立場の異なる人と検討会を開くことが「技術的なものの考え方」を見つける早道
 発明者は、発明を見る目がどうしても狭くなる。それはある意味ではやむを得ない。なぜなら、発明者は、製品の開発が最大の使命だからである。
 そこで、発明者の目を広げるためにも、立場の異なる人との議論が必要になる。その議論の相手として、特許部員が最適である。特許部員はある程度、社内の技術を知っているし、「白と言われれば黒でも」といつも考える習慣ができているからである。

発明の完成とは
 発明が完成するとは、その発明の本質を見極め、表の図のように、新しい機能を達成する手段を含むような「技術的なものの考え方」を、図面なり文章なりで表現することである。