03-01. 米国特許から学ぶ(リバースする)

実は、「英文特許文章」はやさしい

「英文特許文章」は難しいと言われているが、実は大きな考え違いをしています。アメリカ特許法には「誰もが理解できるように書く」ように規定されています。ということは曖昧な言い回しはなく、事実を明確に論理的記述しているだけです。したがって英文特許文章の英文構造をひもといて、いくつかの構造パターンを身に付けてしまえば、スイスイと読めます。

技術は、普遍性のあるものですから、それを記述する際には、文化的な要素はできるだけ排除されています。つまり、米国パテントを読む上で、アメリカ文化は知らなくてもよいです。つまりオープンイングリッシュの一つとみなす事ができます。

確かにクレーム(特許請求項)は特殊な記述方法が取られていますので、一見したところ難解です。発明の詳細説明も、漏れがないように「ぐだぐだ」とかれていますので読んでいて嫌になりますが背景や要約は通常の文章です。むしろ、論理的に、構造的に記述されているので、公用文書などよりもズッと平明です。実は特許英語文はやさしかったのです。