自分を知り、相手を知る
孫子いわく、”彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず”
相手を知り自分を知るならば負けることはなかろう。この場合の相手は目の前にある敵(競合会社)だけではない。孫子が、敢えて「敵」と表現せず「彼」と表現しているのは敵(競合会社)を含む周辺の敵(ライバル会社)、全てを想定しているからだと伝えられている。つまり孫子は“彼や己の何を問題として、何を知るべきかが課題となる”と説いている。
自分を知れば、戦いは五分五分である
孫子いわく“彼を知らずして、己を知るものは、一勝一負す”
相手のことを知らなくても自分のことを知っていれば戦いは五分五分である。相手を知れば、そのぶん優位に立てる。先ずは自分を知るために自分を分析する必要がある。闇雲に相手の情報を集めても自分と比較する対象が「ボンヤリ」としていたのでは目的地(比較する物)に辿り着くことはできない。羅針盤の無い航海に出るようなもので、情報の大海で間違いなく漂流する。情報分析の基本は自分(自社)と他人(他社)の比較である。したがって、まずは「自分情報」を分析して、次に「他人情報」の分析である。