10.不正な行いによる金儲けは駄目である

「天地」の利について、不正な行いによる金儲けは駄目である

孔子いわく“利をみて、義を思う”。

世間から尊敬される会社になれば天が味方をするという教えである。つまり不正な行いによる金儲けを戒めている。突き詰めれば正しい「経営道」から生まれる会社の信用力である。

会社の信用は社会への貢献、地域への貢献、環境への貢献などでも評価される。さらに社員を大事にしているか、下請けを苛めていないか、といったことも加味される。もっとわかりやすいのは、商品の安全性、高品質と利便性、そして行き届いたサービスの提供である。これがその企業の「技術ブランド」である。「技術ブランド」はファン作りでもある。ファンはお客だけではない。社員、株主、取引先、といろいろある。

守るべき法令について、守るべき規定を厳守する

守らなければならない規定(軍律)は遵守されているか、規定の内容は厳格であるか、運営方法は合理的で無駄、隙が無いかといったことである。中でも秘密情報の漏洩は重大ごとである。

また会社を経営する上において様々な法令や規制がある。例えば知的財産法における排他権、実施権、先使用権などである。また関連法令として独占禁止法、不正競争防止法などがある。これらの法令を理解し、実務に約立たせることができなければ、法律知識をいくら詰め込んだところで単なる評論家で終わる。