6. 特許情報を「経営資源」として使う(2)

3.自社の事業領域を守る、あるいは強くする

・特許権利の主張部分は記載事項で規定されているので、権利の侵害調査に有効である。

・特許文献の明細書部分は、発明技術の背景、先行技術の内容、引用文献などが記載されているので関連情報を知るにも効率が良い。

・特許文献を公開する目的は先行技術を知ることだけでなく、他人の権利を侵害しない、あるいは自分の権利を侵害されないためにある。

・各企業は自社の事業領域を守る(参入障壁)、あるいは有利に進めるための「特許出願戦略」を立てている。

4.権利範囲をバリエーション豊かにする

・「特許参入障壁」は目的(場所)によって建て方(建築法)も、使う材料も違う。

・塀となる材料(特許)は、与えられた役割を果たすことが求められる。

・何故、この場所に塀を必要とし、どんな性質の塀を建てるのか、といった事項を論理的に突き詰める必要がある。

・塀は、夫々の繋がりが強く強固で崩れない建築物にしなければドロボーは土足で上がり込んでくる。

・欧米人が建築する塀は頑強で、建て方が上手いので参考になる。