7. 企業は如何なる情報に対しても敏感であること

1.自社に都合の良い情報だけを取り上げない

・いまは「情報」が「産業のコメ」であると言われている。会社の大小に関係なく「情報」が経営資源となっている。

・自社が関心を寄せる情報は会社の「生き死に」直接関係する身近な情報である。大企業病に掛かった会社は身近な情報に関して鈍感になる。

・それは組織が複雑で現場の情報が上層部に届くまでの伝達に時間が掛かる。それがマイナス情報であれば自分達の都合の良いように「フィルター」が掛けられる。

2.マイナス情報に対して謙虚になる

・自社商品が突然と売れなくなるということはない。まずはジリ貧傾向になって最初の赤信号が点滅する筈だ。

・ところが上層部は営業現場のマイナス情報に対して“それはいい訳だ”と聞き入れない。上層部は営業現場へ檄を飛ばして、その状況から脱しようとする。

・一時的に営業成績は上がり回復したかに見える。しかし、それは砂上の楼閣みたいなもので売れているのではなく無理をして売りつけているに過ぎない。この繰り返しが市場ニーズから離れていく。

・成功体験が大きい会社は中々変われない。マスコミ辺りから「▽▽▽」の時代終わった、これからは「〇〇〇」の時代だと言い出すと、一気に流れが変わることがある。

・この流れができると途端に売れなくなる。そんな状況になってから巻き返しを図ろうとしても、もう遅い。

・自分たちのマイナス情報に対していかに冷静に、かつ前向きに対処できるかが生き残りのポイントといえる。