Ⅳ、第4次産業革命の時代

「AIによる概要文」をネットから、原文を引用

産業革命の始まりからおよそ半世紀遅れて、「1か0」の二値に基づく近代工業化に参加した日本人集団は、この二値の観念を持っていたからがゆえに大成功を収めたわけではない。技術を何らかの形に仕上げる上で必要な「技能」に優れていたがゆえに、まさに「得手に帆を上げた」形で近代工業化社会へ変身できたと思っている。

今日に至るまで、この文化的要素を含む技能を土台にした技術でもって、日本人集団は、まだ、なんとか世界の先端にいるとはいえ、その存在を脅かす状態がこの四半世紀ほどの間に大きくなって来ている。それは、物つくり技能を必要としない「純粋二値」世界（ディジタルでの技術の展開が主流を占めるようになったことで現される。

つまり、何でも「ディジタル」が主流になった二値技術は、典型的には情報通信（IT: Information Technology）の世界で、もっとも威力を発揮する。工業製品のほとんどの分野で王座を明け渡したかに見える米国においてtext-orange.text-bold、この「ＩＴ技術」だけは揺るがないポジションを維持しているのは、彼らが本質的に得意としている、このイチゼロだけで（極端に言えば）成り立つが故である。

この「純粋二値化」は、見方を変えて言えば、近代工業文明のステージが必然の行きつく先として現れたものである。そのことは同時に、まさに文明の必須要素である。つまり「IT技術」を理解し、応用できる頭（能力）さえあれば誰にでも開かれていることを、最終的に実現したとも言える。

人工頭脳（AI）の進化は目覚ましく、「生成AIの基盤モデル（GPTA）」が人間とのやり取りを可能にした。AI技術の進化は続くであろう。AI技術が世界を変えていくことはまちがいない。AI技術の恩恵は誰でも受けられる。AI技術はプラスだけでなく、マイナスもある。

「勝か負け」、「富か貧」という二値価を持つ人間が賢明ならばマイナスは最小限に押せられると思う。いま起きているアメリカの分断社会に関するニュースを耳にすると、不安になる。膨大な富と政治への影響力を持った超巨大企業G,A,F,A,M（グーグル、アマゾン、フエイスブック、アマゾン、マイクロソフト）の立ち回りが気になるが、凡才の自分には、今後どうなるのか分からない。

第4次産業革命の時代、新規事業の創出は、ＩｏＴ技術、ＡＩ技術等を組み込んだシステム商品（サービス）が主流となることは間違いない。システム商品の特長は、技術領域の拡がりだけでなく、それらの技術が複雑に融合し、溶け合っている。これまでの自社技術や専門知識だけでは間に合わなくなることが明白である。つまり、新規事業での「自前主義」は、立ち行かなくなる。

そこで自社が持たない頭脳（知財）を、外部から取り込む（協業）という流れが活発になってくる筈だ。外部頭脳は、公的研究機関、大学、企業、個人まで多岐に及ぶ。相手が企業であれば、大企業、中小企業、ベンチャー企業、スタートアップ企業、外国企業と多岐に及ぶ。企業は立場が違えば夫々の思惑も違う。非常に厄介な世界となる。世界から獲た情報が会社の経営資源となる。（*）詳細はIPランドスケープの稿で