特許明細書が発明の説明書であるとすれば、発明自体が完成していなければ特許明細書は勿論、その前段階である発明提案書も書けるわけがありません。しかし、意外にも発明が完成していない状態で発明提案書を書き始めていることがあるものです。
発明提案書を作成するには、まず発明が完成しているかどうか、発明が把握できているかどうかが、重要な問題です。このいずれも、マトリックスカード(MC)というメモカードを使った「開発成果展開マップ」を作成する中で、発明を完成するために何が足りないのか、発明を把握するためにどんなポイントを押さえればよいかが、はっきりしてくることになります。
そのままでは、確かに特許明細書は書けないはずの発明も、「開発成果展開マップ」を完成させることにより、発明を完成し発明のポイントを把握することができ、次第に発明の目的、発明の構成、発明の作用、発明の効果が明確になります。
そして、結果としてポイントを押さえた特許明細書案を完成することができるようになります。