特許明細書の記載項目の主要なものは、【特許請求の範囲】と【発明の詳細な説明】との二つです。
このうち【特許請求の範囲】は権利請求書と、【発明の詳細な説明】は発明説明書と見ることができます。
すると、特許明細書案を書くことは、権利請求書と発明説明書とを書くことと置き換えることができます。
特許明細書案としての発明説明書(発明提案書)は、発明の本質的要素を漏れなく記載し、特許明細書の記載項目に対応する内容を漏れなく記載したものであることが必要になります。
さらに、発明者と特許担当者や弁理士とのコミュニケーションを重視し、そのツールとして新しい発明提案書を使う場合には、一目でわかるように一覧表示されていることが必要になります。
そこで、これらの条件を満足する新しい発明提案書を、発明者が気軽に作成できるように考えてみました。ここでは、マトリックスカード(MC)というメモカードを使用して「開発成果展開マップ」を作成すれば、最終的に一覧表示された発明提案書が完成できるという方法を紹介します。