5-2. カード式(MC)で発明提案書を作ってみる

ここでは、メモカードを利用した発明提案書の作成方法を提案いたします。

この方法によれば、強い権利を取得するために必要な、発明の上位・中位・下位概念をもれなくチェックする手順が組み込まれていますので、専門家の方々にとって実際の特許明細書を作成する際の設計図になるしっかりとしたものが完成できます。

この設計図を「開発成果展開マップ」といい、具体的には、マトリックスカード(MC)というものを使用してまとめることで、開発成果が一覧できるマトリックス表を作成します(MCを使って問題解決を図ることをMC法という)。

MC法を利用して発明提案書を作成する目的は、発明(=開発成果)を十分に展開した特許明細書の設計図(「開発成果展開マップ」)を完成させることにあります。発明提案書は、「開発成果展開マップ」をMCで作成することが最初で、その後で必要に応じて、この発明提案書を特許明細書のスタイルに変換することになります。

なお、パソコンを使って「開発成果展開マップ」や「特許明細書案」を作成したい方は、「MEMODAS(登録商標)」というMC法のアプリケーションソフトがあります。(問い合わせ先:日本アイアール(株)TEL.03-3357-3467)。