2. 5W1Hの意味
トニー・ブザンは、研究のための読書について、4つのステップを提案しています。>
その4つのステップとして、①時間の設定、②読書量の設定、③予備知識の収集、④目的と目標の設定を上げています。
ここで、④目的と目標の設定が難しい場合には、子供の決り文句である「5W1H」と定義づけの一連の質問を投げかけることを進めており、このような質問はあらゆる領域に通用することを指摘しています。
今泉浩晃氏の「マンダラート」の構造化理論も、5Wの疑問詞が基準になっています。
そもそも、マンダラの理論は、「問いの構造化」のことであり、疑問詞の5Wをマンダラ図形へどのように配置するか(これを「5Wマンダラ」という。)が決め手があったといえます。つまり、「マンダラート」は、トニー・ブザンのいうチェックリストとしての「5W1H」を、問題解決の基本的な道具としての体系にまで発展させた点で、他に類を見ない実践的な思考法になっています。