8.知的財産分野への適用
私は、開発設計の技術者、企業内の特許管理者としての経験から、発明をして特許を取得し、その特許を活用するといった分野でMC法を使っています。具体的には、発明を生み出すための思考方法としての「発明技法」として利用しています。発明は特許情報をうまく使うことで比較的楽に生み出すことができます。
「発明技法」を進める上で、アイデア発想が必要になりますが、刺激となる観点を与える言葉を集めたデータベースとしてフラクタル構造の「発想支援辞書」を利用します。この「発想支援辞書」は、言葉の読みによる検索ではなく概念で検索できるようにしている点が特徴です。
開発し発明しようとするときは、複数の特許情報を解析してこれらの内容や関係を一覧できるようにパテントマップにまとめます。
この際、「特許情報解析」、「パテントマップ」の作成にMC法を使用します。パテントマップが完成すれば、開発しようとする技術の動向や競合技術の存在を知ることができますので、開発の方向性や開発すべき要素が絞り込めます。
開発の段階で「発明技法」をフォローする意味で、具体的なモノの構造を考え出す「開発技法」としてMC法を利用できます。(次ページへ続きます)