01-4. 情報の構造化と再構造化が視点の転換を促す(2)



さて、植田らの言う(A)視点の転換 を本講座でいう構造化・再構造化 とを対比して見たのが【図表2307】だ。

視点を転換するということは、幾つかの異なった視点でものを視ることと考えて差支えないだろう。

さらに 視点の転換 を表で分類(構造化・再構造化)する側から見れば、新しい分類欄を設けることは、新しい視点で視ることだ。表の構造を変えるも視点の転換である。

つまり、情報を表で分類することによって、我々のいう 視点の転換 のすべてを行うことが出来ることが解る。勿論、優れた視点の転換が行われているかどうかは、出来あがった表の構造と、そこに設けられている分類欄によって決まる。

 では、残る「類推」と「予期せぬ発見への注目」はどうだろう。情報が表に構造化されていると、情報を構成している要
素が欠けていれば(分類欄が空欄)それが欠けていることに容易に気がつく。そして、その空欄を、その欄が空欄でない情報から(B)類推 して(仮に)埋めることができる。【図表2308】