24.常識と非常識を組み合わせる

孫子いわく“三軍の衆、必ず敵を受けて敗るなからしむる者は、奇正これなり”

孫子いわく、わが軍が敵と戦って負けないのは正功法と奇策をうまく使いこなせるからである。ただ常識に囚われているだけでは成功しない、もちろん非常識なことばかりしていると必ず失敗する。時には常識に従い、時には非常識なことをする。このように常識と非常識を組み合わせてこそ成功する。

大手企業は、大きな市場が見込めないと判断すれば、折角の新規事業も途中で打ち切らねばならない事態が起こる。「中小・ベンチャー企業」は、大手企業が捨てた技術(*)を拾ってみる価値はある。取り敢えず市場は小さくてもかまわない。自社の身の丈に合っていれば負担には成らない。大手企業が捨てた技術を使えるとなれば、こんなおいしい話はない。

(*)特許権が既に切れた発明、拒絶査定を受けた発明、特許権を途中で破棄した発明、特許審査請求を放棄した発明、特許権がそろそろ切れそうな発明などを調査するだけでも筋の良いテーマが生まれる可能性がある。そこで気になる発明を見つけたら、その周辺技術の調査を進めていけばよい。