3,スター技術者を発掘する「知財教育」の実施
”特許とは、自然法則を利用した・・・・・”云々の知財研修は、とりあえず必要ない。大事なのは知的財産が、会社の持続的発展を遂げるために必要な経営資源であることを簡潔に訴え、受講者の納得が得られる内容(ストーリー作り)にすることが求められる。単なる知識の吸収でなく、自分たちの創造活動に役立つという意識が持てる研修にすることが肝要である。また研修担当者が教育するに相応しい人材であるか否かも重要な要件にもなる。
例えば研究開発技術者が対象ならば、”スター技術者は「技術力」「人間力」そして「知財力」が高いという、共通点があります!”と入れば、技術者達の知財に関する付き合い方が変わると思う。なぜなら、スター技術者には人を惹きつける魅力(磁力)があり、力を貸してくれる支援者達がたくさんいるという事実がある。更に若手技術者達への手本となり、憧れの対象にもなれる。つまり「知財力」を高めると有意義な技術者人生が全う出来ることを伝えたい。
勿論、技術者達に分かって欲しいことは、発明とは自ら問題を発見し、問題解決能力を駆使して、課題をはっきりさせながら、解決手段を具体化すること、これは外せない。技術者たちが、知財力を高めるのは自分のため、と悟れば自ずと知的財産の勉強をするようになる。知財部門は彼等を依怙贔屓して支援すればよい。この輪を広げる。
