強い権利を取得するためには、発明を多面的に把握して、あらゆる類似技術を想定することが必要になります。とはいうものの、それらの類似技術は客観的に確認できないからこそ、想定することになるので、柔軟な発想が要求されることになります。
マトリックスカード(MC)というメモカードを使って「開発成果展開マップ」を作成する場合には、この多面的展開の手順が組み込まれていますので、その手順に従えば誰でも発明を多面的に把握することができます。
その結果、それぞれ解決原理の異なる別系列の発明を、それらの上位概念の一つとして捉え、発明の実施の形態や実施例として捉えられるように発明の説明書を組立てることもできます。
そして、この別系列の発明を【特許請求の範囲】の各請求項として記載すれば、権利の請求部分も完成できます。