課題の発生から具体的に課題を解決し、その成果を知的財産として自分が理解できる程度に課題を捉え直す必要があります(課題設定能力の発揮)。
課題設定により、要するに何をすればいいのかがわかれば、解決のためのヒントやアイデアが出やすくなります。アイデアが生まれたら構想図を描いたり必要なら試作品を製作して、アイデアの有効性を確認します(課題解決能力の発揮)。
解決案の有効性が確認できたら、開発の成果をまとめます。これは発明としての内容を決めることですが、発明の成果を把握することと同じことです。しかし、特許保護強化の背景を考えると、それだけでは不十分です。
これからは、発明として捉えた技術の解決原理を探り、そこから発明をさらに展開する思考が必要になります。発明の内容の再構成とでもいえる思考過程をたどることになります。これは、発明者と特許リエゾンマンとの共同作業が重要となるものです。
出願発明が決まったら特許明細書の作成を専門家に依頼することになります。発明の展開が十分であれば、出願後の権利化に係る作業もやりやすくなります。