6-10. 課題の捉え方とアイデアのふくらまし方

「鉛筆を転び難くする」ための解決策を考えてみましょう。

1つのアイデアが生まれたら、それで良しとしないで、もっといいアイデアはないかと考えることは、技術者の必須条件です。

課題の抽象度が上がったことで「鉛筆を転び難くする」には、「断面を多角形にする」の他に「スタンドに差す」や「グリップをはめる」といった異質のアイデアが生まれます。

それも、質的に違うアイデアを3つ以上考えたいものです。2つ以上なければ比較できませんし、3つ以上出すことで思考の幅を広げる努力をします。

「鉛筆を転び難くする」という課題を考え直してみます。それは何のためにするのか?それは、要するに「鉛筆を机から落ちないようにする」という目的があることに気がつきます。これは、課題の抽象度を上げることに他なりません。

課題の抽象度が上がったことで「鉛筆を転び難くする」には、「断面を多角形にする」の他に「スタンドに差す」や「グリップをはめる」といった異質のアイデアが生まれます。