筋の良いコンセプトの鍵は、初期情報と発想の転換である。植田らは更に、発想の転換は以下によってもたらされると指摘している。【図表2303】【図表2304】
発想の転換について
(A)視点の転換
(B)類推
(C)予期せぬ発見への注目
日常、我々は情報を入手する。そして、それが頭の中だけで無意識のうちに行われるか、あるいは紙などの補助的手段を併用して行われる(意識して行われるかは別として)。入手された情報は、何らかの分類と整理が必ず行われている筈だ。
分類や整理の方法は別に述べる。ここでは情報の分類・整理をどういう「見かた」で行うか、が植田らのいう「視点」であると考えてよいだろう。
「視点」とは我々が言う「物の見かた」だ。つまり「視点の転換」とは、「物の見かたを変える」ということだ。これは、一旦分類・整理されている情報を、別の分類で整理しなおすことに相当するものと考えられる。