表をデザインするのも、そこへ情報を分類して蓄積するのも、根気の要る大変な作業である。しかも、「いつも」創造力であるには、それを常に継続する必要がある。
その根気や努力の割には、そこに蓄積されている情報から生まれる新しい情報(コンセプト)は少ない。つまり効率が悪くてペイしない。その大きな理由は、従来の方法や手法が、蓄積されている情報を解析するに十分な能力を持たないためだ。言いかえれば、コンピューターへ、その能力が十分発揮できるような形で、情報が与えられていないからだ。【図表2507 】
人はコンピューターを出来るだけ人間に近づけようと努力する。それは確かに重要だ。だが、人がコンピューターに歩み寄る、 という視点をほんの少しでも持てば、コンピューターはその持てる力を何倍にも発揮できる可能性を秘めている。そうすればコンピューターの新しい活用法が自然に広がってくる。そうした新しい視点でコンピューターを見なおす必要が、我々にはある。