ここで、「共有 」 の意味は、通常我々が「情報を共有する 」 という時の 「共有」 とはレベルの違う。
従来の意味の「共有 」なら、構造化した情報を「流通」 させれば良い。 ここでは最初に創造力の「流通」 と 「共有」 について区別しておきたい。【図表2601】
創造力の 「流通」 とは、ある人が作った表を、それを欲しいと思う人が入手できる状態だ。 入手した人が、それを自分のもつ表に合体して融合することは含まれていない。入手した表はあくまでも、原型を保って活用される。
それに対して創造力の 「共有」 とは、「流通」 している表を入手し、それを自身の持つ表と合体して一つに融合することを言う。 こうして融合された表は、元のいずれの表よりも優れたたものになる。それが自身の新しい創造力となる。 【図表2602】(拡大図)
こう区別したとき、我々が良く言う 「情報の共有」 のほとんどは「情報の流通」に相当するものである。本講座でいう創造力の「共有」 とは、複数の人間が持つ、複数の表を合体して、一つの表に纏めることである